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 スクリューウエイト貫入試験

スウェーデンから移入されたこの試験(旧スウェーデン式サウンディング試験)は、その手軽さから、小規模建築物(戸建て住宅等)における地盤調査として1990年代から急速に普及しました。
新築住宅の購入者は、平成21年10月1日に施工された住宅瑕疵担保履行法により、保険への加入が義務化されたため、一部の例外を除いて地盤調査が必要です。
本試験では建物四隅の4点以上の調査が求められます。
なお、この試験では確認可能な地耐力が120kN/u程度までのため、戸建て住宅の次に問い合わせの多い擁壁の場合は、名古屋市型のL型擁壁であれば、高さが2.0mまでのものになります。


スクリューウエイト貫入試験

【試験方法の概略】
試験は、専用ロッドの先にスクリューポイントを取り付け、試験位置に鉛直に立て、載荷用クランプとおもり(合計1kN=100kg)を載荷して、貫入量を測定する。
貫入が停止したら、ロッドを回転させ、ロッドに刻まれた目盛り線(長さ25cm毎)まで貫入させるのに要する半回転数(Na)を測定する。
回転途中で貫入速さが急激に増大した場合は、回転を停止し、おもりの載荷のみによる貫入量を測定する。

測定結果(Na値と貫入量L)より、貫入量1m当たりの半回転数を求める。

sw =(100/L)×Na(半回転数/m) 

換算N値は、下記の関係式(稲田の式)で求められる。

(礫・砂・砂質土):N=2Wsw+ 0.067Nsw 

   (粘性土):N=3Wsw+ 0.05Nsw
ただし、Wswは載荷荷重(kN)  Nswは貫入量1m当たりの半回転数(回/m)


長期許容応力度は、国土交通省告示より次式で求められる。
    qa=30+0.6Nsw(kN/u)  
ただし、上式のNswは基礎の底部から下方2m以内におけるNsw測定値(150を超える場合は150とする)の平均値。
  

 


スクリューポイントとロッド


測定データシート(クリックで拡大表示)

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